母子家庭

父さんとのお別れ

父親

僕が24歳の頃父さんはなくなりました。

東京都の郊外、町田市の自宅で
死後3日以上経過とみられる状態で
警察に発見されました。

家族がいないので発見が遅れ
硬直した状態で見つかった訳です。

僕の元に連絡がきたのはさらに2日後
死後5日以上たった状態で亡骸と対面
身元確認をしました。

死因は確か十二指腸潰瘍による吐血で窒息死、
対面した父に面影はなく目は開いたまま、
口元は血だらけで開いたままの状態、

左腕に刻まれた虎の刺青で
なんとか本人と確認出来る状態でした。

まるでドラマの様です、
警察署で変わり果てた父親と対面です。

事件性は無いとの事、
近所の方が連絡が取れないのを
心配し通報してくれた様です。

父とは成人してから
2~3度会っています、
一緒に酒を飲んだ事もあります。

50歳を過ぎた父は昔とは違い
優しさを感じられる
穏やかな人間になっていました。

僕ら家族をほったらかし、
借金を作り、女を作り、
暴力をふるっていた父も
きっと反省したのでしょう。

完全に昔の行いを
許した訳ではありませんが、

これから少しづつ
親子関係を良いモノに出来たら
良いなと思っていた矢先の訃報です。

亡くなった後も
父は色々な問題を残していました、
借金問題、葬儀、お墓、遺品。

知っているかもしれませんが、
マイナス遺産と言うのがあり、
借金も遺産となります。

離婚調停で決められた養育費を
まともに払えなかった父に
財産などあるわけもなく
あったとしてもマイナス遺産の借金。

僕は裁判所に行って
遺産放棄の手続きをしました、

遺産放棄すればマイナス遺産を
食らう事はありません。

遺品は遺産放棄した以上、
もらう訳にはいきませんので、
大家さんに頼み処分してもらいました。

葬儀は父の田舎に頼んで
身内だけで行い火葬し
お墓は田舎の秋田県で
用意してもらいました、

お金がなかった僕が
出来たのはこれが現実です。

お金が無いのは地獄だと
僕は改めて思いました、

いくら憎んでいた父とはいえ
最後くらいは綺麗に見送りたかったです。

あと一つ心残りな事があります、

父は無くなる1日前、
僕に連絡をしています、

同居していたおばあちゃんが電話に出たのですが
僕は居留守を使い話しませんでした。

きっと自分の命が長く無いことを悟り
何か言いたい事が
あったのではないかと思います。

助けを求めたかったのかもしれません、
電話に出なかったのを今でも後悔しています。

まったく最後まで考えさせる父です。

僕の人生にマイナス面でも
大きな影響を与えた父が
この世からいなくなりました、
二度と会う事はありません。

どんな感情で自分の家族を
ないがしろにしたのか
聞きたかったのですが、
二度と聞く事は出来ません。

償いたい気持ちはあったのか、
反省の気持ちはあったのか、
子供が大切ではなかったのか
母を愛していなかったのか、、、

答えは見つからないままです。

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