母子家庭

父の日ってなんじゃらほい

父の日

父の日が嫌いだった

僕が幼い頃はまだ、
学校で父の日をイベントして扱う
風潮があった。

例えば父の日に
お父さんの似顔絵を描きましょうだとか、
工作でプレゼントを作りましょうだとか、
父親参観日なんてのもあった気がする。

高校生くらいになってからも
父の日は度々話題に上がった。

父の日だから
プレゼントをあげたとか、
一緒に酒を飲んだとか、

全く参加できない話題である。

お母さんがいない子供は
母の日に同じような気持ちを
感じているのかもしれない。

本当は楽しいはずのイベントに、
いつもなんとなく虚しさを感じていた。

夏休み、クリスマス、お正月、
家族団らんが予想されるイベントが
僕は苦手だった。

学校に行けば、
家族団らんイベントが話題になり
どこへ行った、何をした、
何をもらったなど、

いちいち答えるのが苦痛だった、
時には嘘もついた。

そんな理由からか知らないが、
遠足や修学旅行、運動会なども
僕は嫌いだった、冷めていた。

遠足ではしゃぎまくる
同級生を冷めた目で見ながら、

「いつもと違うテンションお疲れ様」
くらいに思っていた。

学校が嫌いだった訳ではないし
友達がいないタイプでもなかった、
どちらかと言えば活発な方だったと思う

だけど僕はいつも
どこか冷めた子供だった。

いまから思えば、
父親がいないのを知られるのが嫌で
心を開けなかったのかもしれない。

僕は思う、
なぜ幼い子供が
何も悪い事をしていない子供が

無条件で虚しさを感じなければ
ならないのだろうか?

世の中は不公平である、
だから頑張らばければならない。

ある父の日、
9歳離れた弟が
保育園で書いたお父さんの
似顔絵を持って帰ってきた。

もちろん、知らないおっさんの顔である。

だけど弟は愚痴など一切言わない、
なぜうちにはお父さんがいないのかとか
口にした事は一度も無い。

そもそも父親の顔を知らない。

母親に見せる訳でもなく
そっと置いてあった
知らないおっさんの似顔絵を見て

僕は泣いた。

父の日ってなんじゃらほい^-^

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