みなさま、こんにちは「ぴょんたろ」です。
今回は生い立ち編4として「おっちゃんは神様」と言うお話しをさせて頂きます。
前回お伝えしましたが、私の父はバイオレンスな人間であり、子供を平気で張り倒すタイプの男でありました。子供ながらに恐怖と絶望を味わった訳ですが、私には神様と言うべきおっちゃんと言う心の拠り所があったのであります。
おっちゃんがいたから私は今まで普通に生きてこれたと言っても過言ではありません、おっちゃんは神様です。
そんな訳で「おっちゃん」について好き勝手に語らせて頂きます。
通称おっちゃんは祖父の妹の婿さんであり、母の実家の隣に住んでいました。
祖父は私が物心つく前に他界しておりますので、おっちゃんは私のおじいちゃん的存在です。
ここでおっちゃんの基本スペックを説明させて頂きます。
性格は極めて温厚。幼少期に養子に出された苦労人。趣味は畑仕事、日曜大工、パチンコ、カラオケ。酒タバコは一切やらない健康志向。子供はおらず、祖父の妹と二人暮らし。収入源は不動産(貸家・駐車場)
子供のいなかったおっちゃんはとても私達兄弟を可愛がってくれました。
夏になれば川で泳ぎ方を教えてくれ、釣りを教えてくれ、カブトムシを取りにつれて行ってくれ、冬になれば焚火で焼き芋を作ってくれ、大雪が降ればカマクラを作ってくれ、庭に秘密基地を作ってくれ、鳥小屋を作ってくれ、ドライブをしながら喫茶店巡りをしてチョコレートパフェを食べさせてくれ、そしておねだりすれば、なんでも買ってくれました。
ファミカセ、ミニ四駆、ウォークマン、スケボー、ローラースケート、けん玉、ヨーヨー、、、
子供がやりたい事をなんでも叶えてくれるのがおっちゃんでした。
今から思えば、私の家庭環境の悪さを感じ取りわがままを聞いてくれていたのだと思います。
私に限らず弟達もおっちゃんのお世話になっています。特に一番下の弟は素行が悪く警察のお世話になる事が多々ありましたが、そんな時でも優しく見守ってくれていたのがおっちゃんです。
おっちゃんがいなければ弟は完全に道を踏み外していた事だと思います。
「あまり弟を怒るな」と私はおっちゃんによく諭されました。その助言が無ければ私も父と同じ様にバイオレンスな人間になっていたかもしれません。
父は大人の恐怖を教えてくれましたが、おっちゃんは大人の優しさを教えてくれました。
そんなおっちゃんは糖尿病が悪化し意識がなくなり寝たきりになり他界しました。
おっちゃんが亡くなった当時、私はまだ若く自分の事しか考えておらず、経済状況も最悪でした。私はおっちゃんに恩返しが出来ていません、これは一生の心残りです。
ゆっくり旅行でもしながら、温泉につかり昔話をしながら、感謝の気持ちを伝えたかったです。
私にとっておっちゃんは神様です。本当にありがとうございます。
最後に一言
人との出会いには必ず別れが来ます。大切な人には感謝の気持ちを日頃から伝え、行動で示せる人間になりたいものです。
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